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食育

2006年10月 4日 13:30

オイルに含まれる成分と健康効果 【 リノール酸 】

 リノール酸は、n-6 系脂肪酸のなかでも代表的な多価不飽和脂肪酸で、人間の体内では合成することができないので、食品からとる必要のある必須脂肪酸です。体内ではγリノレン酸やアラキドン酸を合成するほか、コレステロール値を下げる作用などがあります。

リノール酸が不足すると、エネルギーの生産能力が低下したり、皮膚や臓器の健康に支障をきたすようになってしまいます。
  リノール酸には酸化されやすいという難点があり、体内で過酸化脂質となって、この過酸化脂質がガンの原因となることがあるのです。日本で増えている肺ガンや乳ガン、大腸ガン、前立腺ガンなどはリノール酸によって促進されることがわかっています。
 また、リノール酸から合成されるアラキドン酸にはアレルギー症状を強める作用があります。アラキドン酸は血圧や血小板凝集の調整などをしていますが、アラキドン酸が増えすぎるとかえって慢性疾患の症状を悪化させてしまうのです。
 このため、最近では n-6 系脂肪酸と n-3 系脂肪酸をバランスよく摂取することが大切だといわれるようになりました。おおよその比率は、n-6 系対 n-3 系で4対1て程度が適切であるとされています。
 飽和脂肪酸のかわりにリノール酸のような不飽和脂肪酸をとるのはよいことですが、たくさんとるほど健康になるということではありません。リノール酸の摂取量の目安は1日1〜2gで、ご飯を2杯半も食べれば十分にまかなえます。むしろ、普通の食生活では必要量の10倍以上のリノール酸を摂取しているとされ、時に最近の天ぷら油はリノール酸の含有量が多いので、たとえ素材が野菜であっても食べる量は控え目を心がけたほうがいいでしょう。フライやムニエル、ツナの缶詰なども同じです